「ほらー、泣かないのーっ」
「…っく…ごめっ…」
柚がいてくれて良かった。
ずっと苦しかったの。
誰にも言えなくて、一人で抱え込んで。どうしようもなくて、ただ立ち止まったまま時間だけが過ぎていった。
誰かに言いたかった。
聞いてほしかった。
でも出来なかった。私が弱かったから。
なにもかもから恐れて安全な道しか歩いて来なかった。
決められたルートしか辿って来なかった。
―――でも、今が変わる時かもしれない。
もう一人で全てを抱え込むのは止めよう。
人と人が助け合ってこそ、何かが得られるでしょう?
沢山遠回りをしたじゃないか。
なら今度は、階段を昇ってみよう。
踏み外したって大丈夫。
きっと支えてくれる人がいるよ。
一歩、勇気を出して進んだら、新しい扉が開くかもしれないでしょう?
大丈夫。自分を信じて。
私の道は私にしか持ってないんだから、なくなるなんてことはないんだよ。

