中三の頃だったかな。
チョコを渡さなくなって三年が経とうとしていた頃。
バレンタイン前日に祐輔からメールが入ったのは。
中学に入ってからあんまり話さなくなった祐輔からのメールは本当に珍しいものだった。
2/13 21:47
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to.吉岡 祐輔
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もう、くれないの?
メールボックスを開いて新着メールをクリックした途端、目に入ったのは短い一文。
たった一文がこんなにも重たく感じたのは初めてだった。
その日初めて後悔したの。
あぁ、好きだと分かっても態度は変えずにいれば良かったって。
毎年チョコをあげていればこんなメールを祐輔から貰わなくてもよかったのにって。
そうしたら、今までみたいに一緒にいて笑ったり怒られたり、二人でいれたでしょう?
こんなぎくしゃくした関係にはならなかったでしょう?

