手当てが終わったみたいで翔が立ち上がる。 「翔!ありがと!」 私は、笑顔で言う。 「菜摘には笑顔が似合うよ。最近顔暗かった。」 普通にしてるつもりだったのに、翔にはバレてた。 「そうかな?翔の勘違いだよ!じゃあ手当てありがとう」 私は翔を残して保健室を出た。 翔が私の事を見てくれていた。 廊下を走ってる時涙が目から溢れてきた。 ―ねぇ。翔?翔の事が苦しい位大好きだよ