翔は、何かを見つけたみたいで私の目の前の椅子に座った。 「怪我した足だして」 私は言われた通り足を出す。 自分で見てもかなり痛そうに見えた。 翔は、私の足に湿布を貼ってテープで止めていく。 「翔?あの……」 正直翔がこんな事してくれるとは思わなかった。 「菜摘が怪我すると、本気で焦る。昔を思い出す。」 「昔……?」 「忘れたならいいよ」