「じゃあちょっとの間眠っていて下さいね。恨むんだったら、土方さんを恨んでください。」

「え?」


次の瞬間自分の腹部に鋭い痛みが走った


「かはっ!?」

「俺は手出してねぇよ。俺を恨むのはお門違いだぜ。総司も余計なこと言ってんじゃねぇよ。」

「やだなぁ、"やれ"って命令出したの土方さんじゃないですか。」


意識を手放す前そんな会話が聞こえた気がした



それにしても、"土方"とか"総司"とか何処かで聞いたような気がする


何処で聞いたんだっけかな?


虎太郎ごめん
お姉ちゃん無事に帰れないかもしれない…
また迷惑かけちゃうね





頭の中は混乱していていろいろな事が渦巻いていた

空には満月が輝き、静かに散りゆく桜の花びらを照らしていた


私が目を覚ましたのは、太陽が昇りはじめる頃だった


それも、見知らぬ部屋の中で