【桜子】


時は流れ、まだ胸は痛むけど徐々に思い出にできている父様たちのこと


それはきっと新撰組の皆が優しくしてくれたから…



私ももう泣いてなんかいられない

みんなに恩返しがしたい


「お、桜子。いいところに来た。」

「土方さん!隊務お疲れ様です。」

「あぁ。ちょっと頼みがあるんだか…」

「はい?何でも言ってください!!」

「五寸釘と蝋燭持ってきたくれねえか?」


五寸釘と蝋燭?


何に使うんだろう?

でも、役に立てるんなら



「わかりました!!」


でも蝋燭ってどこにあるのかな?



倉庫?


「永倉さん!!」

「お、サクラ。まだ慣れねえな、その姿。」

「えっと、五寸釘と蝋燭はどこにありますかね?」



ピシッと固まってしまった永倉さん


「お前、そんな物騒な物何に使うんだよ?」

「あ、私じゃなくて土方さんが…」



あぁと頷いて永倉さんは理解したみたいだけど、私にはまったく解らない