戻って下さい、と言っても聞かない沖田さん
毎日そんな会話をしていると、すぐに江戸に着いてしまった
「ここが私の家です。」
「へー、随分立派だね。」
でも何か変…
いつもなら、お客さんがいてもおかしくない時間
なのに、お客さんどころか虎太郎の姿も見当たらない…
嫌な予感がする
「血の、匂いがする。」
「え…?」
ガラッと開けた扉の先には、血まみれの虎太郎
その横には刀
「おきた、さん…」
首を横に振った沖田さんを見て、力がストンと抜けた
「桜子ちゃん!?大丈夫?」
どうして?
どうして父様や母様や虎太郎が殺されなきゃならなかったの?
どうして、自分だけ生き残っているの?
どうして、どうして!?
あまりのことに、もう涙も出ないよ……

