桜、咲く頃会いましょう。



入ってきたのは、土方さん?

それとも違う誰か?


部屋に入ってきたその人は、静かに私の横に座った



「見つけてやるっていったのにな。」


この、低くて少しかすれててでもどことなく優しい声


土方さんだ…


「見つかったって、死んじまってたらなんの意味もねえのにな。」



私にも分かる、土方さんの悔しそうな声


私にも、伝わってるよ?


「一生懸命に親を探してるお前見てたら、そりゃ誰だって見つけてやりたくなるだろ?総司だって近藤さんだって…」



ずっとそんな風に思っていてくれたの?


私のために?


「なのに、…。」



言葉半ばで黙ってしまった土方さん


「泣いてるのか?」


え?


知らず知らずのうちに私の頬に涙が伝っていた



土方さんの指がそっと私の頬に触れた