桜、咲く頃会いましょう。



土方さんの部屋では特にすることもなくて、部屋の隅で丸まっていた


すると土方さんが何かの準備を始めた



「土方さん、今から何かするんですか?」

「ああ、刀の手入れだ。」


すっと鞘から抜いた刀は、手入れが行き届いているのか鈍く光った


「お前の家は刀屋だったな?」

「あ、はい。」

「刀は使えるのか?」

「護身術程度ですが。」

「そうか…」



カチャっと音をたてて、目の前に刀が差し出された


「この刀は今まで多くの奴を殺してきた。そしてこれからも沢山の奴を切っていくだろう。人を殺す度に、この刀は血を吸って重くなる。もう片手じゃ支えきれないくらいに重い。」



土方さんは私に何を伝えたいんだろう?




「刀を持つってことは殺した奴の人生を背負って行くことだと俺は思う。でも、お前はそんなこととは無関係に幸せに暮らす権利がある。本当に新撰組なんかにいるつもりなのか?」



わかったかも知れない

土方さんの言いたいこと