桜、咲く頃会いましょう。



二人が出ていった後の部屋はとても静かなものだった



永倉さんの一言が胸に突き刺さっていたからだと思う



今になってもっと他にできることがあったんじゃないかと考えてしまう



私が平助くんにできた最善の事は何だったのだろう



「桜子、もう前を見よう」

「前を?」

「もう二度と会えない訳じゃないだろ?」



平助くんも言ってた


また会えるって…



「進むんだ。俺達はここで立ち止まるわけにはいかない」



そう言いきって土方さんは少しだけ笑って見せた



土方さんは自分のことを情けないとか弱いというけれど


私はそんなことはないと思う



土方さんは辛いことや悲しいことがある度乗り越えて、少しずつ強くなってみせる



私なんか追い付けないくらいに進んでいこうとする



何時か、私が隣に居られないくらい遠くにいってしまう気がした