俺も俺で悩んでいられる時間があるはずもなく、昨日片付けた机の上にはまた書類が積み上げられている
これを今日中に始末しないといけないと思うと頭が痛い
とりあえず茶でも飲んでからにするか…
そう思って立ち上がってふすまを開けた
「きゃっ!」
「おっと…わりぃ、平気か桜子?」
ちょうど部屋にはいってこようとしていた桜子と鉢合わせた
「あ、よかった。こぼれてない」
「ん?」
「お茶持ってきたんです」
桜子の手には湯呑みが握られている
本当に気の利くやつ
「ちょうど茶が飲みたかったんだ、ありがとな」
「はい、あのお仕事の邪魔にならないようにするので少し横になってもいいですか?」
「調子悪いのか?」
「いえ、少し眠くて…」
そう言って顔を背けた桜子を少しからかいたくなった

