夜遅く桜子が寝てしまった頃部屋の前に影がひとつ出来た
恐らく斎藤だろうな
「副長、失礼します」
「何があった?」
「それが…」
「ん…お腹、いっぱい…です…」
斎藤が話始めようとしたら桜子がその言葉を遮った
「「………」」
まったく…
どんな夢を見ているんだか……
「場所変えるか…」
「そうですね」
桜子を起こさないように部屋を出た
そのままなにも話さず屯所のはなれへと向かった
あそこなら誰も来ないはず
それに時間も時間だしな
「それで何があった?」
「伊東に新撰組を抜けないかと」
「は?」
「伊東は隊を抜けようと策略しているようです」
斎藤の言葉を聞いてもたいして驚きはしなかった
いずれこういうときが来るのだと思っていたからな
なにせ伊東と俺たちは違いすぎる

