明里さんを布団に寝かせたあと桜子が俺に話しかけた
「土方さん…?」
「あ?」
「泣いているんですか?」
さっきから俺の手の上に水の滴が零れている
これは涙なんかじゃねぇ…
涙なんかじゃ……
「泣いて、なんか…ねぇよ……」
けれどその言葉に反するように俺の目からは止めどない量の水がこぼれる
止まんねえ……
「見んな…」
こんな姿をこいつに見せるなんて情けねぇ
そう言ったのに桜子は俺の傍によってきて後ろを向いていた俺の背中を抱き締めた
「少しは私に分けてください。土方さんの悲しみを、辛さを、私に半分分けてください」
「そんな…無理だ……」
「土方さんの悲しみを私にも背負わせてください」
「う……くっ……」
「土方さんが悲しいから私も悲しい…う、うぅ……」
雨の音が響く部屋で二人で泣いた

