桜、咲く頃会いましょう。



連れ出す瞬間、山南さんは俺たちにありがとうございますとお礼を言った



部屋に残ったのは山南さんと総司




これから山南さんは切腹するだろう



「敬助、さ…ん……」

「明里!?おい、明里!?」

「落ち着け、永倉。気ぃ失っただけだ」

「お、おぉそうか…」



崩れそうにたっていた明里さんが床にくたっと倒れた



その瞬間聞こえてきた山南さんの苦しげな声



「う…ぐっ……」

「気、失っていてよかったのかもな…」

「俺の部屋に運ぶ。桜子が居るはずだから。後は、頼む」



倒れた明里さんを抱えて外に出る



「雨…」



山南さんが望んでいた雪は降らなかった



あんたは雪のように溶けてなくなると言ったが




雪なんか振った日には雪が積もって溶けるどころか固まってずっとそこに在り続けるだろうよ