桜、咲く頃会いましょう。



「許せるわけない…許せるわけなんてない!」

「ごめん…ごめん明里……」

「あなたが逝くなら私も共に…」



明里さんが懐から短刀を取り出した



それを鞘から抜いて自らの腹に向けた



「明里!!いけない!」

「敬助さんの居ない世に未練なんてありません…」



そう言って腹に刀を立てた



「「あぶねぇ!!」」



瞑ってしまった目を開く



そこには明里さんの腹に向けられた刀を素手で掴んで止める山南さんの姿があった




「つっ…!」

「敬助さん!私…何てこと…」

「すぐに手当てを!」

「いえ!私はもう死ぬ身、手当ては必要ありませよ、土方くん」



けれど山南さんの手からはおびただしい量の血が流れている



「明里、命を粗末にしてはいけません」

「だって…」

「私にあなたがそこまでする価値なんてありませんよ?」

「そんなこと…そんなことない!」



明里さんの言う通り山南さんに価値ないとは思えない