誰一人笑顔を見せようとするやつなんていなかった
「原田くん」
「俺か?」
「はい、君はお酒の飲みすぎに気を付けるんですよ?」
山南さんの口からおもっても見なかった言葉が出て皆驚きを隠せない
その言葉に原田はふっと笑った
「ははっ、こんなときまで説教か?」
「えぇ、体を大事にするんですよ?」
「あぁ…山南さんも、な?」
「!…そうですね」
その言葉を最後に山南さんは原田に握手を求めた
「ありがとう、さようなら」
「あ…あぁ……」
原田の頬には涙が流れていた
「平助」
「ん…」
「自分の信じた道を進みなさい。自分を見失わないで」
「あぁ…あぁ!」
すでに平助の両目からは大粒の涙が零れていた
「君のこと信じてましたよ」
そう言って平助にも握手を求めた
「忘れません、さよなら」
「また、会おうな!?」
「はい!」
山南さんの目からも涙が一粒流れた

