桜、咲く頃会いましょう。



俺が前川邸に着く頃にはもう皆揃っていた



ただ一人永倉を除いては



恐らくあいつは必死で店のやつを説得して明里さんをここに連れてこられるように粘ってんだろう




頼む どうにか間に合ってくれ



「皆さん!来てくれたのですか?」

「あぁ、当たり前だろ?」

「そうだよ山南さん…俺山南さんのこと…」




山南さんに声をかける原田と平助



原田にはいつものような覇気がなくどこか寂しげな顔をしている




平助なんか今にも泣き出しそうな苦痛に歪んだ無理矢理作った笑顔で笑ってる




気持ちは同じなのにどうして意思に反することをしなければならないのか



どうして山南さんの気持ちに気づいてやれなかったのかと後悔ばかりが押し寄せる




その時目の合った山南さんがそんな顔をするなと言わんばかりに笑った