桜子を俺の部屋に送り届けてから、仕事を始める
もちろん、俺の部屋じゃないところでだ
片付けなければならねえ書類が山ほどある
「あの、あの土方さん。」
「あ"ぁ?何か用か、総司?俺は今忙しいんだ。」
「桜子ちゃんはどうしたんですか?」
「あいつは俺の部屋にいる。」
「誰か見張り付けてるんですか?」
「……。」
やべえ。
あいつに誰も見張り付けてねえ
話を聞いたところじゃ、間者ではなさそうだが、そう簡単に信用するわけにはいかねえんだ
「付けてないんでしたら、僕が見に行きましょうか?」
「いい、俺が行く。」
「分かりました。でも、土方さんらしくないですね。見張り付け忘れるなんて。」
「うるせえ…。」
総司にも、手を焼いているが、たまには役に立つ
しょうがねえ
仕事は自分の部屋でやるか

