桜、咲く頃会いましょう。



あー、でもどうするかこいつ


本当に面倒臭い女だな

空き部屋にでも軟禁しとけば…っと、空き部屋がねえのか


「あの!!やっぱりダメですか?」



ほんとしぶといな。


「分かった。週に一度だけ、幹部連中の夕餉だけ用意しろ。」

「…分かりました。」


桜子は渋々返事をしたが、まだ不服そうだった


「それが守れねえなら、近藤さんが何と言おうとお前を此処から追い出すからな。」

「っ!!それは嫌です。」

「だったら大人しくしとけ。」

「はぁい。」


まだ若干のわだかまりはあるが桜子も納得したようだった

「あの!土方さん。」


まだなんかあるのかよ…


「なんだ?」

「お茶とか飲みたくなったら、言ってください。ご用意するんで。」

「ああ、頼まねえから安心しろ。」

「えっ…」

「もう、お前に構ってる時間はねえ。部屋まで送ってやるから黙ってついて来い。」


俺の後ろで桜子が何か言っていたが、無視して歩いた


こんなんでこれからこいつとやって行けるのか不安だ…