「それじゃあ行くか…」
あまり気は進まねえが島原に向かって歩き出した
あと少しで角屋に着くって時に前を歩いている人影に見覚えがあることに気づいた
あの後ろ姿は山南さんか?
「山南さ…」
「ちょっと待てって、土方さん」
「何だよ永倉…」
声かけるくらいいいじゃねえか
「知らないんですか、土方さん?」
知らないも何も総司の言ってることが全くわかんねぇ…
「明里さんに会いに来ているんですよ」
「明里?」
「山南さんの想い人です」
そういえば…
少し前にそんな噂が屯所で出回ってたな…
あれは本当のことだったんだな…
その時急に話に入ってきた伊東
「明里さんですか…美人な方ですね?」
フフっと笑った伊東が今まで見た中で一番不気味に見えた

