そんな話をしてると、平助の部屋の前に着いた
「平助ぇー、開けるぞ。」
「え、土方さん?!ちょっ…まって…」
「あぁ?」
平助が何か言ってたけど、構わず襖を開けた
「…おぉ、わりぃ。」
襖を開けた先には、袴を履こうとして固まってる平助
「……、土方さん。取り合えず、その襖閉めて待ってて。」
暫くして襖が開いた
「話があるから来たんだよな?部屋、入って。」
「あぁ。」
「お邪魔します。」
こいつは律儀に挨拶してるし
「で、何で女がいるわけ?」
俺はまたここでも理由を話さなければならないと思うとため息が出た
「ふうーん。」
「初めまして、平松桜子といいます。よろしくお願いします。」
「俺は、藤堂平助。」
「よし。じゃあ、次行くぞ。」
「は、はい。じゃあ、藤堂さん。」
足早に平助の部屋を出た
「次は、斎藤の所にでも行くか。」
「あの、私、藤堂さんの気に障るようなこと言ったんですかね?」
「ああ、あいつは女が苦手なんだ、気にすんな。それに、お前自己紹介しかしてねえじゃねえか。」
「それもそうですね。」
「それじゃ、行くぞ。」
めんどくせえな

