「なんで、女なのに男の格好してるんだ?」
そう聞いてくる原田に、俺は手短に説明してやった
「そうか。寂しくなったら俺の所においで。優しくしてやるから。」
「はぁ。」
こいつ意味分かってねえで返事してんな
原田も原田でなんて事言ってんだ
「あ、なんなら今からでも構わないけど、サクラちゃん?」
「おい、原田。そこら辺にしとけ。」
「はぁーい。じゃ、またねサクラちゃん。」
よし。
次は平助の部屋だな
「おい、桜子。次は、藤堂平助ってやつの所に行くぞ。」
「はい。…あのぉ、さっきの方原田何さんですか?名前を、おっしゃっていなかったので…。」
俺は何のためにこいつを原田の所に行ったんだか…
「あいつは、原田左之助ってやつだ。無類の女好きだから気をつけろよ。」
「えっ?」
「お前さっきからかわれてたんだぞ。」
「…嘘。」
やっぱり気づいてなかったか
こんなんで、これからやって行けるのか不安だ

