でも桜子と話をしているのに出てくる言葉は『斎藤さん』
斎藤がなんだってんだよ!
「聞いてます土方さん?」
「あぁ」
「それで斎藤さんが見立ててくれたんですけど、これ…」
「わりぃ、茶持ってくる」
桜子の口から斎藤の名前を聞きたくなくて部屋を出ようとした
「それなら私が…」
「お前はここにいろ!」
つい口調が強くなってしまった
「わりぃ…」
「さっきから土方さん変ですよ?」
「別にそんなんじゃねえよ…」
「変です!」
「うるせぇな…いちいち干渉すんじゃねえよ!!」
「!!」
自分でも驚くほど低い声が出た
桜子も驚いたみたいで身が縮こまったのが俺でもわかった
嫉妬ってやつはこんなに自分を狂わせるものなんだと初めて知った

