「お前は、そんなにこいつを俺に付けたいのか?」
「はい!」
そう言った沖田さんはものすごい笑顔だった
はぁ、と大きな溜め息をしてから、土方さんは私に向き直った
「しょうがないから、今日からお前は俺の小姓だ。異議は無いな?」
「はい!よろしくお願いします。」
結局私は、始めに言っていた通り土方さんの小姓になることに決まった
「部屋は………しょうがねら、どこか部屋が空くまで俺と相部屋だ。」
「……はい、分かりました。」
やっぱり、土方さんと同じ部屋なのは、ちょっとやだけどしょうがないよね?
「おい、桜子。俺は、お前のこと信用したわけじゃあねえからな。」
「…はい。」
こういう風に言われるのは、あんまりいい気はしない
「それと、何かあったらすぐに、俺を呼べ。ここにいるいじょう、俺がお前を守ってやる。」
「…………。」
さっきあれだけ突き放しといて、今はこんなに優しいこと言うなんて、ちょっと拍子抜けしてしまった
「返事は?」
「は、はい!」
こうして、私の新選組のみんなとの、生活が始まった

