「俺は、こいつを構ってるほど、暇じゃあねえんだよ。総司、お前の小姓にでもすればいいじゃねえか。」
「別にいいですけど、間違って斬っちゃっても文句言わないでくださいね。」
沖田さんは、笑いながらそう言ったけど、目は全く笑ってなかった
一番恐いのは沖田さんなのかも…
「近藤さん、あんたの小姓にしねえか?」
「ん?俺か?俺には、もう一人小姓がいるからな…」
土方さんはどうしても、他の人に私を押し付けたいみたい
「原田は?確かあいつにはだれも付いてなかったと…」
「左之さんは、手が早いから、桜子ちゃんの身が危険になるんじゃないですか?」
「じゃあ、平助は?あいつも…」
「平助は女の子苦手って言ってましたよ?」
「なら、新八は…」
「新八さんは、きちんと隊務もこなしてるし、付ける必要が無いかと。」
「…そうか。なら、さいと…」
「一くんは、口数少ないし、真面目だからそんな必要無いんじゃないですか?」
土方さんが提案する度に、沖田さんが次々にその提案を却下していく

