桜、咲く頃会いましょう。



「あの、土方さん。」

「ん?なんだ、総司。文句でもあるのか?」

「あ、いやそういうのではなくて…。部屋、空いてるんですか?」

「…………。」



一つ問題が解決したと思ったら、何やらまた問題が発生したらしい…


「たしか、俺の隣の部屋が…」

「あの部屋は、新しく入った隊士が10人で使ってますよ。」

「……。なら、総司、お前の隣の部屋が空いてなかったか?」

「ああ、あの部屋は近藤さんが。」

「すまん、歳。あの部屋は、俺が物置に…」

「………。空いてる部屋が無いな。」



どうやら、私が留まる部屋が無いらしい。


「私、隊士の方とあい部屋でも構いませんよ?」

「いや、それはまずい。お前が、女だってばれるわけにはいかねえからな。」

「もういっそのこと、誰かの小姓にしてしまったらどうですか?」

「そう言ったって、誰の小姓にするんだよ?」

「もちろん、土方さんですよ。土方さん、毎日忙しそうにしてるから調度いいんじゃないですか?」


土方さんの小姓は嫌だ

居候だからそんなこと言えないけど…

だって土方さん恐いし