あいつと俺では違いすぎるんだ…


「土方さんボーッとして体調でも優れないんですか?」

「いや俺は平気だ。お前こそ腕は平気なのか?」

「あ、はい。助けていただいてありがとうございます」

「すいませんじゃねえのな?」

「はい!廊下百往復は嫌ですから」




そう言って笑う桜子の顔がとてもいとおしく感じられた



「土方さん?」

「あ、あぁわりぃ…」



無意識のうちに桜子の手を握っていた


自分の気持ちに気づいた途端これかよ


なんか情けねえな…



「あの…汗とかかいてしまって。着替えたいんですけど…」

「ああ、じゃあ出てくな?」

「ま、待ってください!」

「何でだ?」

「一人じゃ着替えられないんです…」



ああ… 腕のせいか…


「手伝ってくれませんか?」


は? 人の気も知らないで…



そのあとは四苦八苦しながら桜子の着替えを手伝ってやった