どうやら、私は土方さんたちに長州の間者ではないかと、疑われていたらしい
「あの、本当にここに住まわせていただけるんですか?」
「あぁ、君のご両親が見つかるまで、此処にいるといい。」
そんな近藤さんを見て、土方さんは溜め息をはいた
そんな土方さんを尻目に沖田さんが言葉を発した
「でも、こんな女の子どこに置いとくんですか?」
沖田さんの言葉を聞いた瞬間、近藤さんは叫び声をあげた
「おんなっ?!君は、女子なのか?」
「あ、えぇ。実は。」
自分でも、忘れかけていたけど、女一人じゃ何かと不便だと思って男装してきたんだっけ
「近藤さん、あんま大声出さないでくれ。人が集まって来ちまう。」
「そ、そんなことより、トシと総司はこの子が女子だって知っていたのか?」
「もちろんだろ。」
「えぇ。」
私の男装って、そんなに分かりやすいのかな?

