「み、耳?やだ。あたし耳弱いもん」
「あーもー…面倒くさ」
「え?きゃっ…」
いきなり腕を引かれて座っていたベッドに倒れこむ。
一瞬で視界が変わって、目が回る。
見えるのはあたしを見下ろす遥の切ない表情と天井。
「まだわかんないの?」
「……え?」
あたし…押し倒されてる、んだよね?
すぐ近くにある遥が息を呑むくらい綺麗で、かっこよくて、もう何も考えられずにいた。
そしてゆっくりと近づいてく遥の顔。
キ、キス??
もしかしてキス!?
うるさい胸の音を押さえ込むように、ぎゅっと目を閉じた。
ちょっと待ってよ…っ!!
「…美紗が好きなんだよ」


