彼女には言えない。








なんだか…
胸が締め付けられる。


全て見透かされてる。




「3年間、楽しかった…楽しすぎたくらいだよ。こんなに卒業したくないって思ったのは初めてだよ」



竜希は何も言わず
静かに俺の話を聞いてくれた。




「小学校の時から塾に通って勉強三昧。卒業することになんの抵抗もなかったし、自然の流れだろって考えだった」



すると、竜希はくすっと笑い「ませたガキだな」と一言言った後に「それから?」と続けた。