彼女には言えない。





でも、今考えればさ。


毎日の登下校も
昼飯食うときも
つか、基本いつも


ラブラブの二人+俺。
みたいになってるよな。




「いや、やっぱ俺邪魔だろ。二人でデートくらい行って来いよ」



なんか切なくなってきた。
薫のことは好きだけど
そのために二人の邪魔したいとかは考えてねぇしさ。


でも、実際は邪魔になって…





「ねぇ、秋人?邪魔だと思ってたらわざわざ誘ったりしないし、秋人もいれば楽しいと思ったから誘ったんだよ?」



俺もいれば楽しい?


あぁ…ヤバい。
本当、そう言うこと言わないでくれよ。


変な期待しちまうだろ。
もしかしたらって思っちまう。






「……でも、二人で行ってこいよ」



そう言うのが必死だった。


「そお?まあ秋人がそう言うなら二人で行って来まーす」



薫の言葉に少し胸が痛い。
自分で断ったのに、
なに後悔してんだ、俺は。