「この世界がつまらないの。」

姫はいった。

「そうか?
いいところだと僕は思うけど…」

「あなたのいってることはわからないわ。こんな世界退屈だもの。」


そう姫にとっては無意味な世界なのだ。


「じゃあ僕が好きにさせてあげる。毎日この時間にこのお庭にいるの?」


「いるけれど…」

「じゃあ明日も来るね。ばいばいって言いたいところだけれど、僕君の名前知らないや。君の名前は?」


「マ、マリアよ」


「そっか。じゃあまたあしたね」