「世間ではイヴからクリスマスにかけての夜が一番重視されるの!」 「世間がどうかはともかく…… 上条不動産主催のパーティだから、行かないわけにいかないんだ」 こっちだって、二人きりで過ごすことを想像してたのに、 いきなり賑やかな場所で大勢と過ごす、なんて言われて受け入れられるわけがない。 「…………ヤだ」 珍しく受け入れないあたしの言葉に聖は目を丸くした。