「明をイメージしてデザインしたんだ。可愛いだろ?」 目をこすりながら、寝起きのかすれた声で自信満々に言ってくる。 その言葉にあたしは何度も頷いた。 「可愛い!可愛いよ!すごく!」 こんなに嬉しいクリスマスプレゼントはない。 「でもそのことばっかりに頭がいっぱいになって、明にパーティのこと伝え忘れてた。 俺もまだまだだな。ホント、悪かった」 自嘲気味に聖は笑う。 伝え忘れはもちろん困るから直してもらうけど…… でも、許してあげてもいいよ? あたしは心の中で密かに思った。