父の言葉に目を白黒させていると、話を続けてくれた。 「秘書の柚野さんに招待状をいただいてな。 もしかしたら提携会社として挨拶をしてもらうかも、と言われていたんだ。 まさかそれが乾杯とは思わなかったがな」 挨拶に慣れている父は全く動じることなく顎をさすりながら笑った。 ……急遽って、乾杯の挨拶に対してだけだったんだ。 もしかして柚野さんはこうなることがわかってた!?