考える間もなく聖とあたしはパーティ会場へ入る。
聖が遅れたお詫びと挨拶をしている時に、父と母が並んでいる姿を見つけたので駆け寄った。
挨拶が終わって、そのままパーティを楽しんでいるみたい。
「お父さん、お母さん!」
「あら~明、可愛いじゃない、その格好~」
母が嬉しそうに褒めてくれる。
父も上機嫌で顎をさすっている。
「お父さん、仕事は大丈夫だったの!?よく駆けつけられたね!」
「仕事も何も、1ヶ月以上前からイヴの日はこのパーティのために開けていたんだ」
……へ?
1ヶ月以上前から!?
メニュー