あたしの好きな雰囲気のドレス。 聖、好みをわかってくれてる……。 「……今までで一番似合うかも!」 ドレスを着て、鏡の前で四方八方から自分の姿を確認する。 「そうだろ。俺が明のこと一番わかってるからな」 聖は優しく笑ってくれた。 「じゃぁ最初から聖が選んでくれたら良かったのに」 つい軽く出た言葉。 言ってしまってから口を塞いだのでは遅い。 「……悪い。来客があって……」 聖は申し訳なさそうに目を伏せた。