部屋に着くと、部屋の広さや家具の豪華さを堪能する間もなく、壁に追い込まれる。 「ドレス選んだのは爽だろ?」 「…………あたし、だよ?」 「嘘を言ってもわかるんだよ。全く明の好みじゃない」 「た、たまには違うのもいいかなって思って」 「いいから、もう爽を庇うな! ……庇うと余計……壊したくなる」 切なく呟いて、思ったよりも優しいキスを注いでくる。 聖は「脱がす」という宣言通り、背中にあるドレスのファスナーへ手をかけた。 スッと下へ引かれ、ヒヤリとした外気が背中に触れる。