人工の光

天井高く据えられたそれは
何処かへ続く、巨大な通路を
無機質に白く照らしている





「 …バイオハザード対策か 」





「 そうね…


―― しかも東京は
大昔の爺さんが作った結界が強すぎて…




… まあ、陰陽師絡みの話はいいわ
今は関係ないし…



とにかく、私たちミクロユニは
阿部ユウジ博士、貴方が必要なの




―――― お願い!!

貴方の居た研究室で使ってた
それ以上の物を、全て揃えたの

ここにしか無い、
特別に作らせた物だってある!


…不足の機器があれば、
いくらでも用意させるわ!! 」




「 … リルカも、そのひとつって訳か 」





「 ――― 当然よ


この子がいなければ、…意味は無いの 」





「 …どうするつもりだ 」