「 キャアアア?! 藤本先生?! 」





アキラの元で、悲鳴をあげるリルカ




俺は駆け出し近寄り

膝をついて崩折れた
藤本の体を抱き起こす

羽根が何枚も、足元で舞った






「 藤本!! …藤本大丈夫か!!


――― 武器は
卑怯だって言ったろアキラ!! 」





「 …うるさいわね

これは試合なんかじゃ無い
ケンカは勝てばいいのよ!



… それにそいつ、
普通の" 天使 "なんかじゃないわ

本気でやらなかったら、
こっちが負けてた… 」







「 ―― な、
藤本って、天使だったのか! 」




「 …もう良い


遅かれ早かれ、
そいつは早めに始末するつもりだったし


とにかく全員、大人しく目的地まで
従って貰うわよ


… ユウジも変な真似したら
今回は、絶対に許さないからね… 」