「 …… アキラ 何、してるんだ? 」
「 せ、先生!!! 」
部屋の中央に立ち
リルカを支えていた筈のその手は
喉元に廻され ―――
焚火に照らされた長い髪と目が
赤い色に染まっている
「 …" 貴婦人 "ですって?
このコが最大の魔女じゃないの
ちょっとした事で、怒って、泣いて
その度に地球は大ピンチ
私だって、何度もこのコのせいで
電車止まって遅刻したり…
―― もうそんなのウンザリなのよ!! 」
「 …おまえ、遅刻キライだからな… 」
「 そうよ!!待たされるのも
待つのも大キライよ!! 」
「 …苦労したよ
でも、取り敢えず今は関係ないから
リルカを離せ な?
―――― ていうか、
おまえがミクロユニの末裔?! 」
「 何で今頃そんな事言ってんのよ!!
最初に叫ぶ事でしょそんな事は!! 」
「 で、でも…おまえ、シールが…
ウサギさんのままなのにそんな… 」
「 ―― シール…?
ああ… 額のオーラ標示の事ね 」


