「 ちょっ!! なんだこれ!!

藤本!! おまえがやってんのか?! 」






雷雲が引き始めて
太陽の光が、海面を照らして眩しい




「 こっ…こんな…
倉庫ごと飛ばせるなら、
駅前であんなに苦戦してませんよ!! 」



「 なんだこれ…

全然、プロペラ音もしないし
風も入ってこない…


何かに吊されて運ばれてるのか?!

藤本!!
下に巨大ロボとかいないか
飛んで見て来いよ!! 」





「 ―― 外に出られません!!
学園と同じ様に、ラップみたいな結界が
ピッチリと張られてます!! 」




藤本は、開きかけた翼を閉じ
外に出そうとした手を
弾かれた様に胸にかえして
痛そうに何度も摩っている




「 ―― 先生?! どうしたの?! 」