「 …お母さん しんじゃったの…? 」
「 死んじゃったな 」
リルカは理由を聞かず
もそもそと起き出して
スカートのポケットから
ハンカチを取り出して、顔を拭いた
「 …先生のお父さん、再婚したんだ 」
「 したぞ 一年位でな 」
「 ……!!
もしかして、ヌイグルミ捨てたの
新しいお母さん?! 」
「 いや、親父が捨てた 」
「 …そ ありえないよ!!それ!! 」
「 だよなー
でも何年かして、
新しい母親に懐かないで
そのヌイグルミとばかり遊んでた俺を
心配したんだろうなと気がついた
新しいお母さんも、
かなり優しい良い人で
まあ、彼女に気を使ったのも
あるんだろうけどな 」
「 …先生 物分かり良すぎ!! 」
「 リルカは今朝、ケンカしたんだろ?
言いたい事いったか? 」


