「 " ――… 何を知ってるんだ おまえ" 」
「 "大学の研究室でかなり個性的な、
無事に就職する事だけを考えた
無難で確実な研究を、
周囲が日々進めるその中で
誰も気に留めない
イタズラにしかみえない実験を
お軽いキャラを隠れ蓑に
なさっていた事
――― そして、貴方の部屋
ちょっと冷蔵庫の中で、
面白いものを見かけまして " 」
「 "…チョコ位だろう
後は醤油とか水とか、
独り暮しの淋しい冷蔵庫で
少しも面白くねえぞ " 」
「 "ホムンクルスの培養液"は? 」
「 ……… 」
「 "冷凍庫に入っていた
リム付、特殊パイレックスシリンダー
あの中身、非常に興味がありますね" 」
「 "… でもあれはまだ、完全じゃねえ
"人工羊水"が出来たとしても
要の人工胎盤
理屈はこの頭にあっても
俺という人間への信用
それだけの施設、
投資をする企業があるとは思え無い
――― 故に不可能だ " 」


