「 … って事は
朝の駅前ドールズと、
リルカが走っていた理由とは
繋がらないんだな… 」
「 いや、まだ判りません
ノストラダムス機関と、
相変わらず連絡が取れませんから 」
「 …なあ藤本
ちょっと思ったんだけど
―― リルカが転校するって事で
そっちに一個団体、
ガードやら何やら
丸々移動したって事は考えられないか?
学校すら移動しそうな勢いだぞ奴らは 」
「 … そうなのかなあ
まあ僕も、
正規の機関員じゃないですし
阿部先生の監視メインですから
本隊の行動が完了してから連絡が来ても
おかしくはないんですけどね… 」
そう言いながらも
藤本はどこか上の空で
薄暗い倉庫の中、キーボードを叩く
「 何をそんなに心配してる? 」
「 う〜ん…
いろいろとですけど
まず、リルカさんの、
新しいお父さんの事ですかね? 」
「 …なんだ…?
何か問題アリの男なのか? 」
「 無いから有るんですよ 」
「 なんだそりゃ 」
「 ――
一応 数日前、
本部から" 清水孝二郎 "のデータは
送られて来たんですが 」
「 …どんな人なんだ? 」
「 御覧になりますか? 」
「 ―― 極秘とかじゃないのか 」
「 貴方は今、特権階級扱いですよ
どうぞ 」


