「 ―― 何を
… どちらかと言えば
僕は滅ぼす側の存在なんです
やる気ならば、
とっくの昔にそうしていますよ
――― あ!! 阿部先生!
コンビニに寄ってもいいですか?! 」
「 …ま〜た本買うのか
あのな、
おまえたまには
自分で車の中、片付けろ!
移動図書館出来そうな勢いだぞこれは 」
「 ――― うわあ!
それ、すっごくいいですねえ!!
どうです?!
ちょっと車の中改造して
日本中まわるっていうのは! 」
「 ダメだ!!
こんな青少年に
悪影響を及ぼす類の本しかない図書館
絶対にやっちゃイカン!! 」
「 え〜…
先生だって、そういう類の本、
た〜くさん読んで育ったのに
こんなにでっかく立派に
健全に育ったじゃないですか!! 」
「 う、うるさい! 」
「 う〜ん…
捨てるのはイヤだしなあ…
そうだ!
いっその事、家を買いましょうか!!
例えば…
こんな海沿いで暮らすって
ステキじゃありません? 」
「 …海沿いは、すぐに車痛むぞ 」
「 じゃあ、山ですか?
景色はいいけど、何かと不便じゃ…
…そっか
僕、羽根あるんだし、買い出しとかは
飛んでいけば問題ないんですね…
山なら畑作ったり、
花をたくさん植えて…
展望ドームとかもあったら、
もう最高じゃありませんか? 」
「 …幸せ購入計画に
かなり水を刺すようだけどな 」
「 はい? 」


