銀鏡神話‐玉響の驟雨‐

門に向かって何やらやっていたヤヅノが話に加わってきた。

「人々は愚かだ。

聖術を神からの贈り物と称し、崇拝しているではありませんか。

こんな実態を知らずに。」

聖術って……
そんな物だったのか……

莫迦だな……
王家に騙されて、挙げ句の果てに母さんは聖術で殺されたーーーー

「で、問題は何であんたはそんなに魔導石やら聖術に詳しいのかだ。

答えやがれ!」

魔導石の銃をヤヅノにアイラは突き付けた。

やばい、本気かも……

「あははははー

何ででしょうね?」

ヤヅノの目の中に、凛とした光が宿った。

深入りしていいのですか?、そんな感じに目は説いていた。

アイラはうっと唸ると、魔導石の銃を腰に差した。

「さ、そんな事は忘れてどうぞ!」

門が自動で開いた!

凄いな……

機械国ヴィアロイドくらいにしかないよこんなシステム!

「そうでしょう。

メトロデスクはヴィアロイドに負けない機械都市です。」

案内されながらメトロデスクに入ると、白銀の機械が沢山……

「これは?」

其の機械たちについて聞くと、ヤヅノはニヤリと笑った。

「民家ですよ。」

え、ええ!?

此の機械の中に人が住んでいるのか!?

「はい、試しにお邪魔してみましょうか。

kN242、ヤヅノです。」


ウィーンと機械音を上げながら、大きな機械の真ん中が開いた。

ドアだったのか。

「ヤヅノ様、今日はどノような用件でショうか。」

機械音混じりの声と共に家から出てきたのは、銀髪のショートヘアーの女の子。

赤い唇に、ピンク色の肌、丸い青い瞳が可愛い。

黒と白のチェックのスカートに黒いカーディガン。

司祭服だな。

胸元についた銀の十字架が何よりの証拠だ。

「やぁ。今日は君に客人の出迎えを手伝ってもらおうと思ってね。」

ヤヅノが少女の頭を撫でると、こっちを向いた。

「此の子はkN242ーナーウィ・キルヴィスだ。」

「どウぞよろしく。」