銀鏡神話‐玉響の驟雨‐

「あ、私はヤヅノと申します。

よろしくよろしく!」

ヤヅノは握手すると、ぶんぶん腕を振る。

「俺はアイラ・ウォークス。

こいつはギルバート・クリスターだ。」

俺の頭にアイラは手をのせるとくしゃっと撫でた。

「ヤヅノは機械の研究をしてるのか?」

俺の質問にヤヅノは良く聞いてくれましたっ、と跳ねた。

「YES! 地上に帰る為の研究ですよ!」

え……

あんたも地上の人間なのか?

「そんな私が地底で生まれるなんて有り得ませんよーっ!

地上で煌の力の研究をしていたら、暴発してしまい……」煌の力についての研究だと!?

「はい……気付いたら此の地底国・リェストルフでしたよ。」

地底国・リェストルフ……

煌の力が此処に呼び寄せるのか?

「貴方たちも煌の力のせいで此処に?」

「ああ。こいつは煌王なんだぜ?」

ちょっ、アイラ!?
迂闊にそんな事言わないでも!

またまたなんだってぇと、 目を見開くと、ヤヅノは俺の肩を掴んでぶんぶん振る。

「君が煌の力を継いだ煌王なのか!?

僕に見せてくれ! 煌の力を!!」

い、いやそんな事言われても、この前は夢中だったから……

「よしっ、早く我が邸宅に来たまえ!
煌の力を自由に引き出せる我が自信作……使ってみないか?」

え……

そんな物があんのか!?

「行くしかねーよ、な?」

しょうがない、ヤヅノに全てを委ねよう……

「メトロデスクに我が邸宅は在るのですが、少し気をつけて下さいね。

彼等は余所者には酷く冷たいですから……」

彼等?

街の人間たちのことか?

「あ、見えてきましたよ!

メトロデスクです!」

ヤヅノが指差した処を見ると、白銀の建物が沢山列んでる。

なんか機械の街って感じだな。

更に近づくと、曇り無い光沢のアルミって感じの門が見えてきた。