寄り道した恋



「なぁ、美桜。」

「何??」

いきなり真剣な顔して言うから
ちょっとびっくりした。

「よだれ…ついてんぞ」

ちょっと笑いながら言った。
女の子に直で言う?

「さいてー」

そう言って私はトイレにダッシュした

あいつ、なんなんだろ…
名前聞くの忘れちゃった。
まぁどうでもいっか…

私はよだれを落とすとトイレを出た

「なぁ、一緒に帰ろーぜ」

うわ…まだいたんだ…

「無理」

私はそっけなく返事をした

「つめてぇな」

これは本音じゃないけど
なんか近づきにくかった

「知らない人となんか
帰るのやだし」

「勘違いとかしてんじゃねぇよ?」

「してないから安心して。」

私はまたそっけなく返事した。