「あち~」

爽太はTシャツをパタパタしている。

「文句言わないの!」

それは、カキ氷を買って学校のプールに着いた数分前の事


ー数分前ー

「バレちったッ。エヘッ☆」

夏は、おちゃらけて言う。

「『エヘッ☆』じゃねえよ!」

爽太は、カンカンだ。無理もない見つかった罰にこの炎天下の中プール掃除なんて誰だって嫌にきまってる。

そして、今に至るわけだ。

「クッソ~。あんの、腐れ教師いいように使いやがって!」

まだ、文句言ってるし;

爽太の前で掃除してたらいきり爽太がでかい声で騒ぎ出した。

「あっ!鈴!!」

「バシャ~」

冷たい・・・。

アタシはびしょ濡れになる。

「何すんのよ!」

「わざとじゃねえよ!ホースが手からスベッテ・・・」

「へえ~。それは、それは・・・・。お返し!!」

アタシは、爽太に向かってホースを向けた。

「バッ!ヤメ・・・」

「バシャ~」
 
爽太は、唖然としている。

「・・・・鈴。テメぇ~やりやがったな!!」

「やったわよ!!」

「何、開き直ってんだよ!」

アタシ達は言い合いになり、そこから水掛あいをはじめた。

「かんざき~、みどりかわ~(怒)いい度胸だな~?」

先生は口は笑ってるのに顔はわらっていない。

こっわ~;

「「コレは鈴(爽太)が!!」」

口をそろえて言うアタシと爽太。

「二人ともいい加減にしろ!!」

「「はい。すいません」」

先生に怒られ掃除を再開した。

「爽太のせいで怒られちゃったじゃん・・・・。」

「お前がムキになるからだろ?」

ちょっと、そうかもなんて思い言い返せないアタシ。